ポイントと割引はどっちがお得?ポイント還元の落とし穴に注意
- 2018/2/2
- 節約
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プリンターを買うために家電量販店を探し回ると、A店とB店が欲しい商品を1万円で販売していました。さらに、両店ともセール中で、A店は30%引き、B店は40%分のポイント還元になっていました。
当然、B店の方がお得なためB店で購入し、40%のポイント還元分として、4,000円のスペアインクをタダでゲットできました。
これは、本当にB店の方が安かったのでしょうか?A店は30%引きなので、7,000円でプリンターが購入できました。一方、B店の場合は無料で4,000円の商品を貰えましたが、結果的には1万円を支払って1万4,000円の商品を手にしたことになり、割引率は28.6%です。
つまり、A店の方がお得だったというわけです。なお、1万円のプリンターが5万円や10万円のものであっても、割引率やポイント還元率が同じであれば、損得は変わりません。
ポイント還元と割引を同じ数字で比較すると損する!?
仮に、40%のポイント還元を利用して1万円のスペアインクを40%引きの6,000円で購入すると、さらに損が大きくなります。
その場合は、1万円のプリンターと1万円のスペアインクで2万円の商品が手に入りますが、お金は2つで1万6,000円を支払うことになり、割引率は20%に下がります。
このように、割引とポイント還元を単純に数字だけで比較してしまうと思わぬ損をする羽目に陥ります。くれぐれも、「50%の割引と50%のポイント還元は同じではない」ということを肝に銘じておくべきです。
クレジットカードのポイント還元はリボ払い手数料を含めて考えること
これとは若干意味合いが違いますが、クレジットカードのポイント還元も注意が必要です。
クレジットカードのホームページやパンフレットなどに、「100円に付き1ポイントを還元。1ポイントは1円に交換可能」などという謳い文句がよく掲載されています。
確かに、何も貰えないよりはポイントの付いた方がお得に決まっていますが、ただし、それがお得になるのは1回払い(手数料が掛からない)で支払う場合です。
例えば、クレジットカードのポイント還元率が1%だとすると、1万円の買い物をした場合、100円が儲かることになります。
ただ、クレジットカードの支払いはリボルビング払いになっているケースが多くあり、手数料として15%を取られるのが一般的です。
クレジットカードのポイントはリボ払いをさせるため?
仮に、毎月の支払額が3,000円だったとすると、1万円の支払いに対して281円の手数料が掛かります。結果として、281円-100円で181円を損する?ことになります。
クレジットカードの中には、リボ払いをさせるためにポイントを付けているものもあります。
最近はクレジットカードやポイントカード、電子マネーなどでポイントがどんどん貯まるようになっていますが、ポイントの還元率だけを見るのではなく、常に財布から出ていくお金と対比していないと思わぬ落とし穴にはまることになります。
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