ディーラーなどから自動車を購入すると色々な税金が掛かりますが、その中に「自動車税」があります。
自動車税というのは自動車を保有している人に課される「地方税」のことであり、自動車取得税や自動車重量税、消費税などの取得時に掛かる税金と違って毎年納付することになります。
なお、自動車税には自動車税と軽自動車税の2種類があり、自動車税は都道府県、軽自動車税は市町村に納めます。ちなみに、自動車重量税(国税)は車検の際にも納めることになりますが、納税の手続きは車検業者が代行しています。
ところで、自動車税は税金であるために納付する義務があり、滞納すると以下のようなペナルティを受けます。
自動車税を滞納した場合に起こるペナルティ
車検の不通過(車検が通らなくなる)
自動車税を滞納していると、車検が通りません。車検を受けるには自動車税の納税証明書が必要であり、証明書が提出できないと車検が受けられません。
納税証明書は自動車税の納税を確認するための証明書であり、毎年5月に管轄の自動車税事務所から納税通知書と一緒に送られてきます。車検証が無ければ車には乗れないため、車に乗りたければ未納分を完納し、納税証明書を発行してもらうしかありません。
ちなみに2015年より納税証明書の電子化が始まったため、条件を満たしていると税納税証明書の提出が省略できるようになりました。
車の差押え
自動車税を滞納しているのに何も無いということはありません。納付期限(5月31日)までに納付しないまま1ヶ月程度が過ぎると、役所から「督促状」や「催告書」が送られてきます。
書類には、送付された日から10日以内に自動車税を納めないと財産を差し押さえる旨のことが記載されています。
そして、書類を受け取ってもそのまま放置していると、自治体によっては車のタイヤにロック装置を取り付けてしまうという手段を取ることもあります。また、5年間滞納し続けると、法律による強制的な廃車処理が可能になります。
自動車税延滞金の徴収
滞納に関しては金銭的なペナルティもあります。滞納していた場合は税額だけを納付するだけでは収まらず、延滞した期間分の利子を加えなければなりません。
納付期限から1ヶ月以内(6月末)までに納めれば7.3%の金利で済みますが、それより遅れると14.6%に上がります。この金利は消費者金融のカードローンとまではいかないまでも、かなりの高金利であることに違いはありません。
そんな高額な利子を支払うくらいなら、低金利の銀行ローンから借入をしてでも自動車税を納めた方がよほど賢明です。
当然のことですが、自動車税を払えなくなったからと車を廃車したとしても、滞納している分の税金が免除されることはありませんのでお気を付けください。
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