年金はいつからもらえば(受給すれば)お得なのか?

現在、老齢年金の受給開始年齢は原則65歳(厚生年金は一定の年齢の人については60歳から可能)となっていますが、受取開始年齢を60歳まで繰り上げたり、70歳まで繰り下げたりすることができます。

受給を繰り上げれば早く受け取れますが、当然支給額は基本額から減額されます。逆に、繰り下げると増額されますが、死亡年齢によっては損することも考えられます。

実際に繰上げ・繰り下げ受給をしている人はどれほどいるのか?

実際の受給状況を見ると、繰り上げ受給をしている人の割合は約40%で、繰り下げ受給をしている人は1%程度です。

具体的な金額として、繰り上げの場合は「0.5%×繰り上げ月数」分が基本額から減額されます。仮に、5年繰り上げて60歳から開始すると、0.5%×60月=30%が減額されます。

一方、繰り下げの場合は「0.7%×繰り下げ月数」分が増額されるため、70歳まで5年繰り下げると、0.7%×60月=42%の増額となります。

単純に同じ支給予定額だった場合、5年繰り上げた人と5年繰り下げた人では72%の差がつくことになるのです。

繰上げ受給・繰り下げ受給どちらが有利かは寿命次第です

では、「繰り上げた方が有利か、繰り下げた方が有利か?」となると、正解は無いというのが正解です。つまり、老齢年金は「生きている間」受け取るものであり、受け取る金額はその人の寿命次第となるため、コンピュータでも計算できません。

ただ、仮定として、生存していた場合に受け取れる金額を比較することはできます。

年齢5年繰上-30%通常5年繰下+30%
6070万円--
61140万円--
62210万円--
63280万円--
64350万円--
65420万円100万円-
70770万円600万円142万円
751,120万円1,100万円852万円
761,190万円1,200万円994万円
801,470万円1,600万円1,562万円
811,540万円1,700万円1,704万円
861,890万円2,200万円2,414万円
この表で分かるように、76歳になると通常受給(65歳)が5年繰り上げ(60歳)を上回り、以後は年を経るにつれ、受給額の差が大きくなっていきます。

男性の平均寿命が80歳とすると、通常受給が一番お得であり、この時点で繰り上げ受給との差は年160万円にもなります。

ただ、80歳を過ぎると5年繰り下げ(70歳)が通常受給(65歳)を上回るようになるため、平均寿命より長生きする自信があれば、繰り下げ受給を選択した方が得策です。

女性の場合は平均寿命が86歳であるため、5年繰り下げのメリットが大きくなります。結論としては、長生きすればするほど繰り下げの効果が発揮できます。

一般論的な結論では繰上げ受給はおすすめできません!

60歳定年などで収入が無くなり、生活のために繰り上げ受給をせざるを得ない場合は別として、一般論となると繰り上げ受給はおススメできません。また、65歳以降も仕事に就いていたり、お金に余裕があったりする場合は、繰り下げ受給を検討する余地があります。

人間はいつ病気や事故によって死亡するかもしれません。それを考えれば1年でも早く貰った方がお得という見方もありますが、一方、医療の進歩によって年々平均寿命が延びている現実もあることから、受給開始年齢は就労状況や蓄えとのバランスを見ながら選択するしかありません。

年金支給額の表

あっきー

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