ビットコインはどうやって使うのか?
- 2018/2/5
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インターネットで金融・投資関係のWEBサイトをよく閲覧する人なら、「ビットコイン」という言葉を聞いているはずですが、その利用方法まで理解している人は少ないと思われます。
実は、ビットコインは或る日本人の論文が基になって開発されたものです。
ただ、未だに論文発表者が明確にわかっていないので、本当に日本人がビットコインの生みの親なのかハッキリしていません。
ビットコインとは?
ビットコインは簡単に言うと、インターネット上で流通する「仮想通貨」のことです。
円やドルのように、政府や中央銀行などの組織によって発行されている実物の通貨ではありません。
通貨単位はBTC(ビーティーシー)と表記されます。
なお、仮想通貨であるため、利用するにはパソコンやスマホが必要です。
仮想通貨というと、「電子マネー」を想定しがちですが、電子マネーとは違います。
電子マネーは実物のお金を企業に預けることで、「同価値品」として受け取れるものです。
従って、電子マネーは当該電子マネーを提供している企業の決済可能な店舗、施設でしか利用できません。
また、実物通貨との換金はできません。
しかし、ビットコインはお金を預けるのではなく、お金をビットコインに「両替」するということです。
また、ビットコインは実物のお金を替えたものであるため、ビットコインを導入している店舗であれば世界中のどこでも利用できます。
そして、実物通貨との換金も可能です。
ビットコインはインターネット上での利用だけではなく、実店舗での買い物でも、ビットコインの決済可能機器があれば実物のお金と同様に支払いに充てることができます。
ビットコインの取得方法とは?
ビットコインの取得方法には以下の5つがあります。
- ①取引所で購入
- ②ATMで購入
- ③他人からのプレゼント
- ④ゲームで取得
- ⑤マイニングの報酬として取得
取引所(10ヶ所)に自分の口座を開設し、口座に日本円を入金することでビットコインを購入できます。購入価格は為替と同じように、その時のレートで決まります。
東京など、いくつか設置されているビットコイン用ATMで購入できます。5〜8%の手数料を取られますが、取引所に登録しなくてもその場で簡単にビットコインを手に入れられます。
ビットコインは一般的な電子マネーと違って、個人から個人へ簡単に受け渡せるようになっています。事前に専用のスマホアプリ(無料)をダウンロードしておくことが必要です。
ビットコインがもらえるゲームでプレイすると無料で少額のビットコインが手に入ります。
ビットコインは、「マイニング」と呼ばれるビットコインの送受信を成立させるための確認・記録の作業が重要になっています。この作業を手伝うと、報酬としてビットコインが入手できます。
セキュリティの安全面はどうか?
仮想通貨であるため、セキュリティには万全を期しています。
まず一つ、「公開鍵暗号」で第三者がコインを勝手に盗めないようになっています。
公開鍵暗号方式は暗号化/復号化する際の「鍵」として、「公開鍵」と「秘密鍵」の2つを用いています。
公開鍵は「誰でも取得できるオープンな鍵」、秘密鍵は「受信側のみ保持している鍵」となっています。
大まかに言うと、送信側は公開鍵でデータを暗号化してビットコインを送金し、受信側は受け取ったデータを秘密鍵で復号化(暗号を解除)して、ビットコインを入金します。
もう一つは、「ブロックチェーン」で当事者が通貨を二重に譲渡するのを防止できます。
そもそも、ビットコインの誕生は、このブロックチェーンというセキュリティシステムの発想が元となっています。
ブロックチェーンとは、ビットコインをどのアドレスからどのアドレスに送ったということが記録されている履歴(データベース)の保存方法のことです。
履歴は一つの場所に保存されるのではなく、ビットコインのネットワークに参加しているコンピュータにチェーンのように分散されて保存されます。
チェーン状に繋げることによって、一部のデータを変更したり、改ざんしたりすることが実質不可能になります。
ビットコインユーザーが利用しているコンピュータすべてをハッキングし、その履歴を悉く書き換えるような不正は物理的に無理がありますから、画期的なセキュリティといえるでしょう。
なお、ブロックチェーンの設立(マイニング)に貢献した人は報酬としてビットコインが得られます。
ビットコインのメリットとは?
ビットコインは海外送金が非常に速くできます。
金融機関を介した通常の海外送金は信用調査に2〜3日が掛かりますが、ビットコインの調査時間は30分程度でしかないため、スピーディーな送金が可能です。
さらに、ビットコインは送金時に現地通貨に両替する必要がないため両替手数料が掛かりません。
また、送金手数料も各国一律であるため、安価なコストで送金できます。
加えて、ビットコインは価値が減少しないという特徴もあります。
実物通貨は経済政策などによって、価値が下落することがあります。
例えば、通貨の流通量が増加されると、同じ100円で従来買えた物が買えなくなり、120円を必要とすることがあります。これが「インフレ」です。
ビットコインは発行量が定められているため、インフレによる価値の低下ということがありません。
ビットコインにデメリットはある?
ビットコインの通貨としての価値は減少することはありませんが、交換レートは実物通貨などの変動に左右されます。
その為、ビットコインと円やドルなどの法定通貨との交換レートは、上昇・下落を繰り返すので「必ず得をする!」ということはありません。
また、ビットコインの為替を投資に利用する人が多くいることから、ビットコインのレートが不安定になっているのが現状です。
加えて、まだ取引所の運営の日が浅いため信頼性が既存の現行通貨に比べ低いです。
以前、国内最大級のビットコイン取引所でビットコインが消失するという事件(マウントゴックス事件)があり、この事件をきっかけに、ビットコインへの信用がかなり落ちてしまったことも要因の一つといえるでしょう(ビットコインそのものの欠陥ではありません)。
ビットコインはまだ10年の歴史しかないため、システムや取引所が成長途上であることは確かです。
そして何より、国が関与している通貨ではないため、不祥事があったとしてもすべてが自己責任となります。
ビットコインの利便性は非常に高くなっていますが、不安定であることは否めません。
生活に影響を与えない程度に、様子を見ながら利用するのが得策といえるでしょう。
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