ANA(全日空)とソフトバンクグループのSBパートナーズが提携して、2016年12月に入ってから「ANA Phone」というスマホが販売されました。
毎月の利用料金に応じてマイルが貯まる他、ANA便に搭乗すると「搭乗ボーナスマイル」が加算され、2年間で最大3万4,400マイルが貯まるようになっています。
なお、月額2,700円または1,700円の通話定額サービスや、月間2~30GBのデータ定額サービスが提供されます。
ANA Phone(エーエヌエー フォン)はMVNOであるSBパートナーズがソフトバンクの移動通信網を活用して提供します。
(MVNO=移動体通信事業者から通信設備を借りてサービスを提供する事業者のこと。例:楽天モバイル、U-mobileなど)
機種は「Xperia XZ」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)で、本体のカラーは、ミネラルブラック、プラチナ、フォレストブルー、ディープピンクの4色です。
ANA Phoneの名前に違わず、飛行機旅行の気分が味わえるように、ANA飛行機のホーム画面や時間帯に応じて背景が変化するライブ壁紙、ANA就航地域(89都市)の世界時計ウィジェットなどがプリインストールされています。
ちなみに、一つ前のタイプの「Xperia X Performance」を利用していた方は、あまりスマホとしての進化は感じられないスペック(画面サイズ微大、充電量微増、カメラ性能増強が一応メリット)のようです。
流行りの「格安スマホ」ではありませんから、スマホの性能としてはお財布と要相談かもしれません。
ANA Phoneの料金プランは?
ANA Phoneの料金プランはソフトバンクが展開しているプランに準じています。
- ①月額2,700円で国内の音声通話が無料となるスマ放題「通話定額プラン(PT)」+Web使用料(300円)
- ②月額1,700円で5分以内の国内通話が無料となるスマ放題ライト「通話定額ライトプラン(PT)」+Web使用料(300円)
通話定額ライトプラン(PT)はデータ定額5GB(PT)以上へ加入することが必要です。その際、契約事務手数料として3,000円が掛かります。
・月額3,500円の「データ定額ミニ2GB(PT)」
・月額5,000円の「データ定額5GB(PT)」
・月額6,000円の「データ定額20GB(PT)」
・月額8,000円の「データ定額30GB(PT)」
ANA Phoneの利用でどのくらいANAマイルが付与されるのか?
ANA Phoneでは、毎月貯まる「月々マイル」、ANAの国内線や国際線に搭乗するごとに貯まる「搭乗ボーナスマイル」が特典として付与されます。
搭乗ボーナスマイルはプランによって貯まる回数が異なってきます。(2回~5回)。
2GB | 5GB | 20GB | 30GB | |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 6,500円 | 8,000円 | 9,000円 | 11,000円 |
月々マイル | 300マイル | 500マイル | 500マイル | 600マイル |
月々マイル* | 150マイル | 200マイル | 200マイル | 250マイル |
搭乗ボーナスマイル数 | 4,000マイル | 4,000マイル | 4,000マイル | 4,000マイル |
搭乗ボーナスマイル権利数 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 |
搭乗ボーナスマイル数・計 | 8,000マイル | 12,000マイル | 16,000マイル | 20,000マイル |
2年間の総計 | 15,200マイル | 24,400マイル | 28,000マイル | 34,400マイル |
*25ケ月目以降は月々マイルのマイル数が減少し、搭乗ボーナスマイルは付与されなくなります。
5GB | 20GB | 30GB | |
---|---|---|---|
月額料金 | 7,000円 | 8,000円 | 10,000円 |
月々マイル | 300マイル | 350マイル | 450マイル |
月々マイル* | 150マイル | 150マイル | 250マイル |
搭乗ボーナスマイル数 | 4,000マイル | 4,000マイル | 4,000マイル |
搭乗ボーナスマイル権利数 | 3回 | 4回 | 5回 |
搭乗ボーナスマイル数・計 | 12,000マイル | 16,000マイル | 20,000マイル |
2年間の総計 | 19,200マイル | 24,400マイル | 30,800マイル |
ANAマイラーでこれからスマホを購入する予定のある人は検討の余地ありといえるでしょう。
また、ANA VISAカードを併用すると、かなりの数のマイルが貯まるようになり、さらにAMAマイルが貯めやすくなります。
基本的に同じ会社のサービスは併用するとポイントが貯めやすいので、クレジットカードの契約を検討中のANAマイラーにはANA VISAカードをお勧めします。
JALマイルフォンの二の舞にならないか心配…?
いま(2016年)から6年前の2010年6月、実はauとJAL(日本航空)とSELECTMOBILEによって似たサービス「JALマイルフォン」が展開されていました。
そう、過去形です。
というのも、2012年7月27日「JALマイルフォン」のサービスは終了してしまったからです。
サービス期間はたったの2年という、携帯の最低契約期間に合わせた形での幕切れでした。
原因としては、そのころまだMVNOがMNO(キャリアの事。例:au、docomo、Softbankなど)程の知名度がなく、有名な会社がなかったことから、サービス対応のスマホユーザー数自体が少なかった為といわれています。
JALマイルフォンを以前利用していた方々は、若干今回のANA Phoneがその二の舞にならないか危惧しているようです。
しかし、昨今はマイルポイントなどのポイントサービス自体がユーザーに浸透してきている時代背景もあり、スマホ自体のブランディングも機種がソニー製のXperiaの新作という事で、販促の第一歩としてはよさそうな気がします。
ANAマイルを効率よく貯めたい、スマホの機種変更に悩んでいるという方は、是非、ANA Phoneの利用も検討してみていただくと良いでしょう。
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