｢ふるさと納税｣という言葉が定着していますが、それとともに、ふるさと納税を提供しているポータルサイトを目にする機会が増えています。

ふるさと納税の仕組みとは？

ふるさと納税とは、自分が住んでいる自治体以外に寄付をすることで寄付金控除が利用できるという制度です。

寄付したお金の大部分が所得税に還元される上、多くの自治体で寄付してくれた人にお礼の名産品を送っているため、寄付金以上の還元になることもあります。

寄付金の額や所得額次第ではありますが、結果的に少ない自己負担で数倍の金額の名産品を購入できるといった仕組みです。

ふるさと納税を提供しているポータルサイトはどこ？

提携自治体別にふるさと納税の返礼品の情報などを掲載しているサイトには以下などがあります。

これらのサイトを利用すればクレジットカードで寄付ができたり、寄付金の額の管理ができたりして便利です。

中でも、ポイント還元の面で有利なのが楽天とANAのふるさと納税です。

ふるさと納税のポータルサイトには、すべての自治体のふるさと納税の情報が網羅されているデータベース系と、情報は一部の自治体に限定される代わりに、ポイントサービスが付いたり、申告システムが備えられていたりする自治体との提携系という2種類があります。

代表的なポータルサイトの一つが｢楽天ふるさと納税｣です。

ふるさと納税をすると納税額の1％をポイント還元してもらえます。
さらに、ポイントアップを活用することもできます。

また、｢ANAのふるさと納税｣もおすすめです。

大手航空会社のANAが提供しているふるさと納税ですが、2016年11月からは寄付金額100円に付き1ANAマイルを提供するという特典が始まっています。

ふるさと納税のサービスを行っている自治体は全国に約1,800箇所ありますが、その内クレジットカードによる納付に対応している自治体は約1,000箇所です。

クレジットカードへの対応のみならず、自治体の中にはふるさと納税への対応に積極的なところもあれば、そうでないところもあります。

ふるさと納税でお得なサービスを得たいなら、自治体と提携しているポータルサイトを利用した方が賢明と言えます。

楽天ふるさと納税のサービス内容は？

他ポータルサイトより圧倒的にお得なのが｢楽天ふるさと納税｣です。

納税額の1％の楽天スーパーポイント(1ポイント：1円)が貰えます。

また、楽天ふるさと納税は基本的に楽天市場のサービスの中に含まれるため、｢楽天スーパーSALE｣や｢楽天市場お買い物マラソン｣、その他の楽天のポイントアップキャンペーンなどの対象となり、効率的に活用すれば10％を超えるポイント還元も可能です。

ふるさと納税の最低自己負担額は2,000円なので、2万円以上の寄付をして10％のポイントを得れば、実質自己負担なしでふるさと納税をすることになります。

楽天ふるさと納税のメリット

楽天ふるさと納税に掲載されている自治体は寄付に対する返礼品が豊富に用意されています。
楽天にわざわざお金を払ってまで情報を提供しているわけですから、積極的に対応しているのも頷けます。
お肉、魚、野菜、果物、加工食品、米、地酒、ビールなど様々な商品が提供されています。

何と言っても、寄付した金額の1％の楽天スーパーポイントが貯まるのは大きなメリットです。
なお、楽天スーパーSALEやお買い物マラソンは付与上限ポイントがあるため、高額なふるさと納税をする場合は一度にするのではなく、複数のタイミングに分けてやった方が効果的にポイントを得られます。

楽天ふるさと納税は通常の買い物と同じ扱いになっているため、楽天スーパーポイントの｢期間限定ポイント｣を使って寄付することが可能になります。
現金でなくてもふるさと納税ができる上、期間限定ポイントの有効的な消化にもつながります。

普段、楽天市場を利用している人なら簡単にふるさと納税ができ、ポイントも有効に活用できます。

また、楽天スーパーポイントは200ポイント：100マイルというレートでANAマイルにも交換できます。

楽天ふるさと納税のデメリット

楽天ふるさと納税で寄付可能な自治体は77箇所と少なめです。

また、楽天ふるさと納税は寄付者のID(楽天のアカウント)との紐づけによって処理されます。

ふるさと納税は所得控除による節税が目的でもあるため、寄付をするのは世帯主であることが必要であり、世帯主が楽天IDを持っていない場合は新たに楽天IDを作成しなければなりません。

楽天ふるさと納税のデメリットはそれほど大きなものではないので、特別注意する必要はないでしょう。

ANAのふるさと納税はどうなのか？

ANAのふるさと納税は従来、1件あたり100スカイコイン(100円相当)というあまり魅力の無いポイントサービスしかありませんでした。

しかし、2016年11月からは100円の寄付に付き1ANAマイルが貯まるようになり、サービスのグレードがアップしています。

ANAマイルは国内特典航空券への交換なら1マイル：2円、国際線ビジネスクラスの特典航空券との交換の場合は1マイル：3円、ファーストクラスは1マイル：15円として使うことができます。

そして、ANAカードを利用して1万円を寄付すると、カード利用分として100ANAマイルが貯まり、さらに｢ANAのふるさと納税｣から100ANAマイルが付与されるため、合計で200ANAマイルが貯まります。

加えて、ANAのふるさと納税は返礼品の種類もバラエティに富んでいます。

他の提携自治体のみの情報を提供しているのは？

○ふるなび
寄付金の半額分の食事を利用できる｢ふるなびグルメポイント｣があります。
また、年収2,000万以上の人は手数料一切無料のふるさと納税代行サービス｢ふるなびPremium｣を利用できます。

○ふるぽ
ふるぽはふるさと納税をすると、寄付した金額に応じたポイント(ふるぽ専用)が貯まり、いつでも特産品や旅行サービスなどに交換できます。
その他、お中元やお歳暮などの贈答品もあります。

○さとふる
ソフトバンクグループが運営しています。申込から決済までスムーズに手続きができ、寄付の履歴や返礼品の配送状況をいつでも確認できます。

また、返礼品が品切れしている場合は、再入荷の時期をメールで連絡してもらうこともできます。

決済はクレジットカード払いの他、ソフトバンクまとめて支払い、auかんたん決済、コンビニ決済、ペイジー決済も利用できます。

画面に入力するだけで確定申告書を制作できる、ふるさと納税専用の｢5分でできるカンタン確定申告｣が2017年1月から開始される予定です。

基本的には楽天市場を利用しているなら｢楽天ふるさと納税｣、ANAマイルを貯めているなら｢ANAのふるさと納税｣がおススメです。