生命保険は大きく3つに分けられる?収入保障保険はどう?
- 2018/8/29
- 保険
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昨今、生命保険の種類が非常に多いため、自分はどれに加入すれば良いのか迷っている人が少なくありません。
しかし、生命保険の元をただせば基本パターンは3つしかないといえます。
その基本パターンを色々アレンジしたり、特約を付けたりしながら新しい商品を開発しているだけです。
その基本となる3つが、「定期保険」、「終身保険」、「養老保険」です。
定期保険は掛け捨て?
定期保険はその名の通り、保障期間が一定の期間に定められている保険のことです。
例えば、Aさんが30歳の時に60歳までの定期保険に加入したとします。
仮に、Aさんが60歳になるまでに死亡した場合は遺族に保険金が支払われますが、60歳の期限を過ぎれば何の保障も無くなります。
なお、保障期間は10年、20年など契約者が選択できます。
ただ、期間が満了して更新するとなると、高年齢による保険料のアップが生じるため、契約期間が長いほど払込保険料は少なくて済みます。
定期保険の特徴は、非常に安い保険料で、万一の際に欠かせない高額のお金を確保できます。
例えば、子供が大学に入学するまでや、成人するまでなど、必要とする期間だけ保障を付けるための保険です。
ちなみに、定期保険は期限までに亡くならなかった場合は1円の保険金も受け取れないため、「掛け捨て型」とも呼ばれます。
途中で解約しても保険料より少ない金額しか戻らない
定期保険で契約を解約した際の解約返戻金に関しては、保険料払込額を常に下回り、契約満期時に近づくと微々たる金額しか返ってきません。
その為、だんだん保険料の支払いが厳しくなってきたから…といって途中で解約した場合は損をします。
ただ、定めた期限までに保証を受けられなければ、1円も保険金が受けられない事を考えると、解約返戻金を途中で貰った方が良い場合もあるでしょう。
終身保険は保証期間が長い
終身保険は終身という文字が意味するように、死ぬまで保障が続くため、保障期間の無い保険とも言えます。
例えば、Aさんが30歳で終身保険に加入すると、仮に100歳で亡くなっても、遺族は保険金を受け取ることができます。
保険料の払い込みは60歳などで終わらせることもできますし、終身払いにすることも可能です。
終身保険の特徴は、死ぬまで保障が続くため年老いて死亡した時でも葬儀費用などの心配が要りません。
また、将来保障が必要なくなった時には、解約することで高額な「解約返戻金」を受け取れるという貯蓄性も備えています。
基本的に払込保険料額と同等の解約返戻金が戻ってきます。
ただし、保障期間が長いことと、解約返戻金があることで、定期保険と比べると保険料が大幅に高くなります。
終身保険は若いうちに契約をしておく事で保険料が下がる傾向にあります。
養老保険は保証と貯蓄の両立が可能?
養老保険は常に保険金を受け取れる「保障」と「貯蓄」の両方を備えた保険です。
例えば、Aさんが30歳で60歳までの養老保険に加入したとします。
定期保険同様、60歳までにAさんが亡くなると遺族に保険金が支払われますが、定期保険と違うのは、60歳になって存命でも、死亡保険金と同額の満期保険金を受け取れることです。
養老保険の特徴は、万一の時でも、存命の時でも保険金を受け取れるため、老後資金として利用できることです。
また、終身保険同様、途中解約時は払込保険料額と同等の解約返戻金が戻ってきます。
ただし、保険料が格段に高いことが多いです。
収入保障保険とは?
最近話題になっている保険に「収入保障保険」があります。
収入保障保険は定期保険をアレンジしたもので、定期保険は万一のことがあった場合、一括で死亡保険金を受け取りますが、収入保障保険は一括ではなく、年金のように毎月定額の保険金を受け取ります。
例えば、60歳までの保障だった場合、40歳で死亡した場合は20年間年金を受け取り、50歳で死亡した場合は10年間年金を受け取れます。
なお、年齢を重ねるごとに年金額が減っていくため、普通の定期保険よりも保険料が割安になっています。
保険料を安くした上で、万一の際の家族の生活費を確保したい人にオススメの保険です。
バブル時代と違って、生命保険における貯蓄性のメリットはかなり薄れているため、保障と貯蓄を切り離して考えるのが得策になっています。
また、生命保険には特約が色々セットされていますが、特約を付ければその分だけ保険料が上がるため、解約返戻金は払込保険料より少なくなります。
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