生命保険は掛け捨てが基本!?掛け捨てと貯蓄どっちが良いの?
- 2018/2/2
- 保険
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生命保険は多くの保険会社から様々な種類の商品が販売されているため、正直どれがいいのか迷いますが、内容を突き詰めていくと商品が「掛け捨て型」と「貯蓄型」に2分されます。
掛け捨て型は保険期間が終了すると支払った保険料がすべて無くなることから無駄になるという抵抗感があるのに対し、貯蓄型は払い込んだ保険料が後で解約返戻金として戻ってくるためお得感があります。
そのため、貯蓄型の保険に加入する人が多くなっていますが、保険料自体は危険率や死亡率をもとに算出されることから、掛け捨て型も貯蓄型も保障に対して負担する金額に変わりはありません。
そこで、掛け捨て型と貯蓄型の保険料の例を見てみると以下のようになります。(契約者は35歳男性、死亡保障額1,000万円、保険期間25年)
種類 | 分類 | 月額保険料 | 払込総額 | ※解約返戻金 |
---|---|---|---|---|
掛捨型 | 定期保険 | 3,330円 | 999,000円 | 無し |
貯蓄型 | 終身保険 | 23,680円 | 7,104,000円 | 7,832,100円 |
※解約返戻金は60才での計算です。
掛け捨て型と貯蓄型を比較して考えてみる
掛け捨て型の定期保険は月額保険料が3,330円と少なくて済みますが、お金は返ってきません。
仮に、60歳までに死亡すれば1,000万円を支給されますが、何事もなければ、25年間で支払った約100万円のお金をすべて失うことになります。また、60歳以降は何の保障もありません。
一方、貯蓄型の終身保険は月々の支払いが23,680円と高額になりますが、満期を迎える60歳時には約783万円の解約返戻金を受け取ることができます。
また、終身保険なので60歳以降も解約返戻金は増加していき、死亡した時には遺族は必ず1,000万円を受け取ることができます。
貯蓄型は長年払い込んでも貯まる金額はごく僅か
これだけ見ると、貯蓄型の方が生涯の保障が受けられる上に貯蓄もできるのでお得なようですが、視点を変えると25年間掛かって73万円(解約返戻金:7,832,100円-払込総額:7,104,000円)しかお金が貯まっていないとも言えます。
そして、定期保険と終身保険の毎月の保険料の差額は約2万円あるため、仮にその金額全部をタンス貯金にしたとしても25年間では600万円も貯まりますし、銀行に預ければ利息も付きます。掛け捨て型には60歳以降の保障の問題がありますが、60歳であれば子供も大きくなっているので、保障の必要性も減っています。
保険と貯蓄は分けて考えること!生保の目的からすれば掛捨が基本となる
生命保険というのは契約者に万一のことが遭った時に遺族が生活破綻をきたさないように、保険料を支払うことで保険金を受け取る権利を得るためのものです。
つまり、目に見えない安心を買えるのが生命保険であり、充実した保障を安い保険料で得るのが生命保険の目的です。
実際に、万一の事態が発生した時にはその時点では経済的に到底貯えておくことのできない多額のお金を得ることができます。貯蓄型の保険は「祝い金」や「満期金」などとしてお金が戻ってきますが、そのお金は保険料の中に組み込まれているに過ぎません。
元来、「保険」と「貯蓄」は全く別の物であり、個別に検討すべきです。そして、生命保険の本来の機能・目的から考えると、「掛け捨て」が基本と言えるのです。
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