日銀が導入した「マイナス金利政策」はあくまでも銀行に対するものですが、その余波が一般市民にまで及ぶようになっています。
銀行の預金金利がマイナスになることはないものの、さらなる金利の引き下げは起こり得り、現実にメガバンクの東京三菱UFJ銀行と三井住友銀行が普通預金金利を0.02%から0.001%に引き下げました。
この金利だと、1,000万円を預けても、1年間で100円(税引き前)しか利息が付きません。
仮に、ATMから預金を引き出した時に108円の時間外手数料を取られれば利息よりも高くつき、何のために預けたか分かりません。
マイナス金利によって保険会社は打撃を受ける!?
なお、マイナス金利によって10年物の日本国債の利回りが低下し、マイナスになる事態が想定されます。
そのため、国債を多く所有している保険会社はもろに打撃を被ることになり、従来、貯蓄性の高かった終身保険や学資保険の利回りの見直しや、保険料の値上げを迫られる可能性が高くなっています。
すでに、終身保険の新たな販売を停止した保険会社も出ています。
証券会社においても、普通預金的な商品と言われているMRF(マネー・リザーブ・ファンド)でさえ、「元本割れの危険性あり」と言われるようになっています。
マイナス金利に対抗するにはコンビニATMの手数料を無料にすること!
普通預金の金利が限りなくゼロになると、忘れてならないのがATMの手数料です。
通常の銀行では、預金を引き出す場合、自行のATMであれば利用時間内は無料になっています。
しかし近年、銀行の統廃合が進んだために近所にあった支店がなくなり、コンビニのATMを利用するしかないという人もいます。
ただ、コンビニATMを利用すると、利用時間内でも108円の手数料を取られることになります。
マイナス金利に対抗するには、このコンビニATMの手数料を無料にすることが重要です。
手っ取り早い対策としては、各銀行のサービスプランを利用することであり、例えば、三菱東京UFJ銀行の「スーパー普通預金(メインバンク プラス)」、三井住友の「SMBCポイントパック」、みずほ銀行の「みずほマイレージクラブ」などがあります。
これらのサービスプランでは給与の振込口座への指定や金融資産の残高に応じて、月3~4回、コンビニATMの手数料が無料になります。
地方銀行でも同様なサービスを提供しているところがあります。
ちなみに、銀行ATMでも利用時間外は手数料が掛かりますが、すべての銀行が同じ条件ではなく、三菱東京UFJ銀行は平日なら21時まで無料で引き出すことができ、三井住友銀行は毎月25日と26日は時間外手数料が終日無料になっています。
ATM手数料が終日無料の銀行もあります!
銀行の中には、無条件で「24時間365日、コンビニATMの手数料が無料」というところがあります。
新生銀行はセブンイレブンやEnet(ファミリーマート、サークルKサンクス他)など、提携コンビニATMの手数料が終日無料です。
ネットバンクのイオン銀行でもイオングループのイオンやイオンモール、ミニストップ、まいばすけっと、いなげや、ピーコックストアなどに設置されている同行ATMが終日無料で利用できます。
なお、新生銀行やイオン銀行を利用する機会が無いという人におススメなのが全国に約2万4,000店舗を持つゆうちょ銀行です。
平日ならほぼ24時間、日曜・祝日でも21時まで無料でATMから預金を引き出せます(利用時間帯はATM設置店によって異なります)。ゆうちょ銀行同士の送金も無料でできます。
このようにマイナス金利時代には1円でも無駄な出費を阻止するのがお金を守る最善の手段です。
今回出した例は一部ですが、生活周りにはちょっとした変更をするだけで、年間で馬鹿にできないな金額を節約できるものが多くあります。情報を知らない人は、今の時代損をしてしまうことになりかねません。
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