セブンイレブンやイトーヨーカドーなどのセブン&アイグループの店舗で利用できる電子マネーが「nanaco(ナナコ)」です。
電子マネーというと、現金を出す代わりに店舗のレジのわきに置いてある器械にかざして代金を支払うものというイメージしかありませんが、実は、nanacoで所得税や住民税、自動車税、固定資産税などの税金や、国民年金保険料、健康保険料などの社会保険料を支払うことができます。
電子マネーで税金を支払えるのはnanacoだけです。
そして、nanacoをチャージしたクレジットカードにもポイントが入ります。
年間のすべての税金や保険料をnanacoで支払えば、数万円分のポイントを貯めることも可能です。
nanaco(ナナコ)カードについての説明とチャージや支払方法など
nanacoの発行手数料
nanacoにはカードタイプの「nanacoカード」と、おサイフケータイに搭載する「nanacoモバイル」があります。
nanacoカードはセブンイレブンやイトーヨーカドーなどで発行できますが、発行手数料として300円(一部、限定デザイン物は1,000円)が掛かります。
ただし、毎月8日・18日・28日にイトーヨーカドーで発行してもらうと無料(1,000円以上のチャージが必要)になります。
一方、nanacoモバイルは手数料が無料であり、携帯電話にnanacoアプリをダウンロードして登録すれば利用できます。
nanacoによる税金や社会保険料、公共料金の支払い方法
税金や社会保険料、その他電気・水道・ガスなどの公共料金をnanacoで支払う方法は公共料金の振込用紙をセブンイレブンに持参し、レジでnanacoでの支払いを告げるだけです。
nanacoで支払っても買い物ではないのでnanacoポイントは貯まりませんが、チャージしたクレジットカードのポイントが付きます。
税金や社会保険料はまとまった金額になるので、多くのポイントが得られます。
サラリーマンの税金は源泉徴収になっているため、自分で支払う税金は不動産や自動車関連などに限られますが、それでも現金で支払うよりはポイントの付く支払いをした方が賢明です。
なお、コンビニ決済のできない自治体もありますが、コンビニ払いが可能なものはnanacoを使ってセブンイレブンで支払うべきです。
nanacoへのチャージ方法
nanacoカードへのチャージはパソコンやケータイから公式サイトにアクセスして行います。
Android携帯の場合はアプリからできるようになっています。
nanacoカードへのチャージは1回当り29,000円・1日3回(計87,000円まで)、1ケ月15回、1ケ月合計20万円までという制限があります。
ただし、nanacoの残高の上限は5万円なので、一度に制限額までチャージできるわけではありません。
ちなみに、残高上限の5万円以上の金額をnanacoで一度に支払う方法もあります。5万円以上を支払う場合はまず、nanacoに5万円をチャージし、残高確認を済ませます(チャージした時点では「センター預かり」という扱いになっており、残高確認をすることでnanacoに入金されます)。
残高確認はセブンイレブンなどに設置されているセブン銀行のATMでできます。次に、翌日以降に5万円をチャージして、「センター預り分」に入れておきます。
そして、レジでは最初に5万円を支払って残高が0円になったら、店員に「残高確認」を依頼してセンター預かり分の5万円をnanacoに反映してもらえば残額を支払うことができます。
なお、上限金額の5万円はnanaco1枚に対するものなので、複数枚(おサイフケータイ含む)持っていれば枚数分だけチャージが可能になります。
ところで、nanacoへのチャージがポイント付与の対象外になっているクレジットカードが少なくありません。
年会費無料でチャージポイントが付き、且つ、還元率の高いカードには以下などがあります。
カード | 還元率 |
---|---|
リクルートカード | 1.2% |
楽天カード | 1.0% |
Yahoo! JAPANカード | 1.0% |
P-one Wiz | 0.5% |
※P-one Wizは請求時に請求額の1%が割引になります。
nanacoポイント
セブンイレブンなどでの買い物の支払いにnanacoを使うと、100円ごとに1nanacoポイントが貯まります。1nanacoポイントは1円に相当するため、還元率は1.0%です。
なお、毎月8日・18日・28日は「イトーヨーカドー・ハッピーデー」になっており、イトーヨーカドーでnanacoを使うと5%OFFになります。
また、毎月15日・25日は「シニアナナコデー」のため、60歳以上の人の買い物が5%割引となります。
nanacoポイントの使い方
nanacoポイントは1ポイント・1円で電子マネーnanacoに交換することで、繰り返し買い物に使うことができます。
また、500ポイントを250ANAマイルへ、同じく500ポイントを500ANA SKYコインへ交換できますし、1ポイント・1円でセブンネットショッピングでの買い物に利用することもできます。
QUICPayの利用
JCBは「QUICPay(クイックペイ)」というドコモの「iD」と同じポストペイ型の電子マネーを展開しており、nanacoカードにはQUICPayが搭載されています。
QUICPay(nanaco)で支払った金額は事前に登録したJCBグループの発行するカードから引き落とされます。
QUICPayで買い物をすると、200円ごとに1nanacoポイントが貯まります。さらに、QUICPayに登録したクレジットカードのポイントも貯まります。ちなみに、QUICPay自体にはポイントがありません。
nanacoで税金も支払えるのか?まとめ
nanaco(ナナコ)で税金も払える?というタイトルの答えは、「nanacoで支払いできます」。
そしてnanacoのチャージや支払方法などを一緒に説明しました。
今の時代、何を買うにしてもポイントを有効活用することが重要ですが、支払いするのにもポイントが関わってきます。
税金は現金で支払っても1円の得にもなりません。
脱税は厳禁ですが、nanacoを利用することで「節税」ができるのです。このような知恵を付けていくことがお金を上手に使える人になる近道です。
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