生命保険会社からも借入できる契約者貸付制度
- 2018/1/30
- 保険
- 15 comments
急にまとまったお金が必要になり、銀行の預金だけでは足りない場合、消費者金融や銀行などからカードローンやフリーローンを利用しようと思う人が一般的ですが、実はもっと有効にお金を借り入れる方法があります。
それが、生命保険会社が行っている「契約者貸付制度」です。
日本人の生命保険の加入率は80%以上と非常に高くなっていますが、契約者貸付のことを知っている人はそれほど多くありません。
契約者貸付ってなに?
契約者貸付というのは生命保険の契約者が利用できるサービスですが、生命保険の契約者全員が利用できるわけではなく、定期保険のような掛け捨てタイプの保険では利用できません。
養老保険や終身保険、個人年金保険、学資保険といった保険契約を解約した時に「解約返戻金」が支払われるような貯蓄タイプの保険に加入している場合に限定されます。
要するに、契約者貸付というのは解約返戻金を担保に提供することでお金を借りるシステムになっています。なお、生命保険を解約するわけではないので、従来通りの保障が継続されます。
契約者貸付でどれぐらい借入ができるのか?借入限度額は?
貸付限度額は一般的に解約返戻金の70%から90%になっています。そして、保険の加入期間が長ければ長いほど解約返戻金が高額になるため、並行して貸付限度額も多くなります。
貸付利率に関しては、各保険会社によって異なっていますが、どこの保険会社でも保険料の運用基準である「予定利率」より1~2%を上乗せしているだけなので、現在の数値からすると3%前後で借りられます。
そのため、消費者金融や銀行の販売しているカードローンやフリーローンの金利より圧倒的に低くなっているのです。
保険の契約者貸付は返済日が決まっていない?
さらに、カードローンやフリーローンでは契約において返済期日や返済金額が決められ、それを守らないと遅延損害金や期限の利益の喪失などのペナルティを科せられますが、生命保険の契約者貸付では返済期限は保険期間が満了するまで(保障が終了するまで)になっており、しかも、返済期日や返済金額の制約が全くありません。
つまり、契約者の任意の日に任意の金額を返済することで構いません。従って、ボーナスの出た時や資金的に余裕が出た時に返済していくことができるため、生活における負担を受けないで済みます。
ただ、利息が複利で計算されていくため、返せる時に返していった方が無難ではあります。
ちなみに、借入金を完済していない内に保険の満期日が来たり、被保険者が死亡したりした場合は、満期保険金や死亡保険金から借入残高が差し引かれて受取人に支払われます。
もしお金の借入が必要になった場合は、すぐにカードローンやキャッシングに申込みせず、貯蓄タイプの生命保険に加入している人はまず始めに契約者貸付を検討するのが賢明です。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。