関西国際空港を拠点にした日本初の本格的LCC(格安航空会社)が全日空(ANA)と香港の投資会社の出資によって設立された｢ピーチ｣です。ピーチの国内線には大阪(関西空港)発着の札幌、仙台、東京(成田)、松山、福岡、長崎、鹿児島、沖縄(那覇)、石垣の9路線、福岡～沖縄(那覇)線、沖縄(那覇)～石垣線を合わせて計11路線があります。

LCCはWEB予約しか受け付けていないものが多い中で、ピーチはコールセンターが設置されています。ただし、電話で予約すると1,620円が掛かり、空港で直接予約すると2,700円の手数料を取られます。

ピーチの運賃は空席状況に応じて金額が変動するようになっており、空席が多ければ安くなり、空席が少なければ高くなります。このような運賃体系がLCCの運賃を格安にしている理由でもあります。なお、運賃はリアルタイムで変動するので、予定が決まり次第早目に予約するのが得策です。

ハッピーピーチとハッピーピーチプラスの違いとは？

ピーチの運賃には｢ハッピーピーチ｣と｢ハッピーピーチプラス｣の2タイプがあり、航空券のみの料金になっているのが｢ハッピーピーチ｣で、オプションがセットされているのが｢ハッピーピーチプラス｣です。

いずれのタイプも10kgまでの手荷物の機内持ち込みは無料であり、ハッピーピーチプラスの運賃に含まれているオプションは｢受託手荷物1個｣、｢座席指定料金(スタンダード・プレジャーシート)｣、｢変更手数料(インターネットでの手続き)｣の3つです。

ハッピーピーチとハッピーピーチプラスの料金の差は一律ではなく、路線によって2,000円～6,000円になります。また、年末年始やお盆、ゴールデンウィークなどの繁忙期では差の大きくなることがあります。

仮に、ハッピーピーチプラスに含まれているオプションをハッピーピーチに追加した場合の料金は以下となります。

【追加オプションの料金】
・受託手荷物1個目：1,030円(路線によって1,650円)
・座席指定(スタンダード)：260円
・変更手数料：3,240円

合計すると4,500円～5,000円になるため、ハッピーピーチを選ぶか、ハッピーピーチプラスにするかは、自分が搭乗する便の2タイプにおける運賃差と、ハッピーピーチプラスに含まれるオプションの必要性で判断します。

ハッピーピーチとハッピーピーチプラスどちらを選ぶべきか？

ただ、トータルで考えると、ハッピーピーチプラスを選択した方が無難です。ピーチを始めとしてLCCの運賃は基本的に｢カウントダウン方式｣(早く予約するほど安い)なっているため、まだ予定の段階で予約することが多くなっています。

仮に、ハッピーピーチで予約した場合、予定が変更になると購入代金が全額無駄になるというリスクを抱えます。連休などの特定日を除けば運賃の差額はそれほど大きくないので、手荷物や座席指定料金なども考慮すると、ハッピーピーチプラスの方に分があります。

逆に、ハッピーピーチを選択するのはスケジュールを変更することが全くない、激安のキャンペーン運賃で購入したチケットなのでキャンセルしても損害額が小さい、座席指定が不要である、荷物が小さいバッグだけである、などの場合です。